クロスプラットフォーム ・ エクスペリエンス【徹底ガイド】

クロスプラットフォーム ・ エクスペリエンス【徹底ガイド】

デバイス、OS(オペレーティングシステム)、テクノロジーの数が増え続ける中、クロスプラットフォーム・エクスペリエンスのデザインは、製品開発プロセスにおいて不可欠な要素となっています。

多くの企業では、iOS、Android、Windows などの専門チームがあり、製品がプラットフォーム固有の要件とユーザーの期待に確実に応えるようにしています。

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クロスプラットフォーム ・エクスペリエンスとは

クロスプラットフォーム ・エクスペリエンス(プラットフォーム非依存的デザインとも呼ばれる)とは、iOS、Android、Windows、Macなどの OS に加え、Web、モバイル、タブレット、ウェアラブルなど、複数のデバイス間でのUX(ユーザーエクスペリエンス)の比較を表すものです。

製品開発者は、全ユーザーに製品を確実に提供するために、異なるプラットフォームや OS で同等のシームレスな UX を実現することを目標にしています。

またデザイナーは、例えば、自分の銀行口座から銀行のウェブポータルでもモバイルアプリでも支払いできる機能のように、エンドユーザーがデバイスや OS に関係なく、同じ機能にアクセスし、タスクを完了できるようにしたいとも考えています。

レスポンシブデザインと クロスプラットフォーム デザイン

クロスプラットフォーム・エクスペリエンスをデザインする際に、製品チームが考慮しなければならない要素のひとつに『レスポンシブデザイン』があります。レスポンシブデザインは、ウェブブラウザに特化し、デスクトップ、タブレット、モバイルの各ビューポートで UI がどのように見えるかを示すものです。

クロスプラットフォームデザインとは、ウェブ、タブレット、iOS、Android、Windowsなどのモバイルアプリでの製品の UX に加え、ウェブブラウザ、デバイス、OS を考慮しなければならないという、より広範な概念であり、たとえば、シンプルなアラートコンポーネントは、iOS、Android、Windows、macOS、Safari、Chrome、Edgeでまったく異なる見え方になります。

 クロスプラットフォーム ・エクスペリエンスのデザインが重要な理由

ビジネスとしての価値

ビジネスの観点からも、クロスプラットフォームデザインは非常に重要です。米国では iPhone のシェアが65%ですが、世界には20億人の Android ユーザーがおり、シェアは71.35%です。iPhone が買えない国では、Androidが90%以上のシェアを占めており、このどちらにも対応していないということは、多くのチャンスを無駄にしているという事になります。

また、企業はレスポンシブデザインを考慮し、ウェブサイトやウェブアプリケーションがデスクトップ、タブレット、モバイルでどのようにレンダリングされるかも考慮しないといけません。多くの人はインターネットの閲覧のためだけにスマートフォンを使い、このようなモバイル端末で効率的に商品やサービスを購入できなければ、企業は貴重な収益を失うことになるのです。

競争力

誰もが製品が複数のデバイスで同じように動作することを期待しており、もしユーザーがウェブアプリケーションとモバイルアプリケーションで同じタスクを実行できなければ、同じタスクを実行できる競合他社を探すでしょう。

これに関しては、FinTechほど顕著なものはないでしょう。モバイル主導/専用のバンキングや投資アプリケーションは、従来の金融機関が残したギャップを埋めようとするスタートアップ企業によって、過去10年間で爆発的に普及しました。このような旧式の金融機関の多くはモバイルソリューションの提供に遅れをとっており、それによって Robinhood、Monzo、Chime、RevolutなどのFinTechのスタートアップが大きな市場シェアを獲得できるようになっています。

インクルーシブ

万人受けの製品を作りたいなら、クロスプラットフォームデザインは不可欠です。例えば iPhone や Mac などのアップル製品は、家電製品の中でも高級品ですが、多くの人はこうした贅沢品を買うことができません。

もし、あなたの製品がアップル社のデバイスにしか対応していなかったり、Android、Windows、Web で同等の体験が提供されないのであれば、アップル製品を買う余裕のない疎外されたコミュニティを含む、世界の人口の大部分を排除していることになるのです。

クロスプラットフォーム・エクスペリエンスをデザインするための6大原則

1.一貫性

クロスプラットフォームデザインの最初のルールは、ウェブ、モバイルアプリケーション、OS で一貫した UX の維持です。この一貫性には、UIデザイン、機能性、機能、インタラクションデザイン、ブランディングなど、重要な要素がいくつか含まれます。

複数のプラットフォームやデバイスでの UIの正確な一貫性を得るのは不可能ですが、デザイナーはメッセージング、インタラクション、パフォーマンス、タイミングをコントロールすることができ、これらは常に一貫していなければいけません。

2.シームレスなエクスペリエンス

シームレスなクロスプラットフォームの UX とは、複数のデバイスで同じタスクを完了できるということであり、さらに、あるプラットフォームでタスクを開始し、別のプラットフォームで完了させることも可能です。

例えば、Gmailにおいて、 モバイルアプリでメールを作成し、下書きに保存して、別の時にデスクトップパソコンでそのメールを完了させることができます。このようなシームレスな UX により、ユーザーは、デスクトップでメールを送信するまで待つというようなテクノロジー中心の生活ではなく、自分のスケジュールに合わせて仕事をし、タスクを完了する柔軟性を手に入れることができるのです。

3.クロスプラットフォームでのユーザビリティ(インターユーザビリティ)

クロスプラットフォーム・ユーザビリティ(またはインターユーザビリティ)は、IoT(Internet of Things)のエコシステムにおける複数のデバイス間での UX と一貫性を説明するものです。

例えば Netflix は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、スマートテレビで視聴できる身近な例であり、各カテゴリーには、複数のデバイス、OS、スクリーンサイズがあります。

チャールズ・デニス氏とローラン・カーセンティ氏は、2003年に発表したInter-Usability of Multi-Device Systems – A Conceptual Frameworkで「インターユーザビリティ」という言葉を作り、一貫したクロスプラットフォーム体験をデザインするための3つの重要な要素について以下のように説明しています:

  • 継続性:製品、ツール、デバイス間でのコンテンツとインタラクションのシームレスなフローの促進
  • 構成:製品・デバイス間の機能整理
  • 適切な一貫性:デザイナーは、UI デザインの一貫性とネイティブのレイアウトやパターンとのバランスをとる必要がある

4.優先順位付けと視覚的ヒエラルキー

クロスプラットフォームの UX をデザインするには、コンテンツとレイアウトへの優先順位付けが重要であり、デスクトップやスマートテレビでは、ユーザーはより多くのコンテンツや機能を見ることができる一方、モバイルアプリやその他の小さな画面では、デザイナーはコンテンツを優先し、多くの場合個別化を採り入れる必要があります。

例えば、Netflix や YouTube のアカウントは、2つとして同じものはありません。製品開発者は、各ユーザーのニーズや好みに合わせてコンテンツや機能の優先順位を決めるべく、個別化されたアルゴリズムを使っているのです。

優先順位付けには、視覚的な階層も含まれます。大きな画面では、より多くのコンテンツや機能を配置するスペースがあり、モバイル端末では、アコーディオン、ナビゲーションドロワー、ドロップダウンなど、スペースをとらない UI パターンを使って、【常に表示するコンテンツ】と【隠すべきコンテンツ】を決める必要があります。

5.アクセシビリティ

クロスプラットフォームのアクセシビリティは、コンプライアンスや製品が確実にインクルーシブであるようにするのに不可欠であり、デザイナーは、ユーザーが音声コマンド、スクリーンリーダー、フォント調整などの組み込みのサポート的技術を確実に使えるようにする必要があります。

また、視覚にハンディキャップがあるユーザーにも対応できるよう、【ダークモード】と【ライトモード】の用意が必要です。デバイスによって色の表現が異なることから、コントラストや読みやすさに影響が出ますからね。

6.適応性

すべてのデバイスに対応する製品を作ることは不可能です。例えば、企業の倉庫管理システムは、UI やアーキテクチャが複雑すぎるため、スマートウォッチでは動作しません。ただし、重要な通知を受け取るスマートウォッチ用アプリを作成し、ユーザーができるだけ早くモバイルアプリやデスクトップにアクセスできるようにすることは可能です。

適応性のある体験は、必ずしも製品の目標や機能に沿ったものではありませんが、価値を提供し、新しい顧客を獲得することも可能です。

 クロスプラットフォーム な体験をデザインするためのヒント3つ

1.親しみやすさを追求したデザイン

たとえば カスタムセットの代わりにiOSとAndroidのアイコンを使うといったように、多くのアプリは、プラットフォームに親しみを持たせるために、ネイティブのスタイリングやコンポーネントが使われています。このような機能は、ブランドに適合していませんが、製品がユーザーのデバイス専用に構築されているように感じられるため、クロスプラットフォームの UX を上げることができます。

2.デザインシステムの作成

デザインシステムは、凝集性と一貫性を最大化するための制約とソリューションを生み出し、製品チームへの、プラットフォーム固有のルールやガイドラインを満たすためのパターンやコンポーネントの提供もします。

マテリアルデザインのドキュメントでは、AndroidとiOSでコンポーネントがどのように見えるかをデザイナーに伝えています。たとえば、マテリアルデザインのTop App Barでは、各 OS でコンポーネントがどのようにレンダリングされるかの例が示されており、iOSとAndroidでは、アイコン、配置、間隔、アプリバーの高さが異なります。

クロスプラットフォーム ・ エクスペリエンス【徹底ガイド】 - マテリアルデザイン

このようなクロスプラットフォームのコンポーネントを作成することで、デザイナーは、製品がサポートするOS のデザインプロセスにおいて、正確なテストを行うことができるのです。

3.デザインライブラリの使用

UXPin には、Webや、iPhone、Apple Watch、Apple TVを含む iOS、Android用のキャンバスが用意されており、各デバイスに合わせたレイアウトを作成することができ、プラットフォームの画面幅に合わせて、カスタムキャンバスサイズを使うこともできます。

UXPinの内蔵デザインライブラリには、iOSおよびマテリアルデザインのコンポーネントが含まれているため、プラグインや拡張機能をインストールすることなく、クロスプラットフォーム・エクスペリエンスを構築することができます。プラットフォーム固有の UI 要素をドラッグ&ドロップすることで、両方の OS で製品のプロトタイプを作成できるのです。

クロスプラットフォームなアプリを複数のデバイスでテストするには、iOSとAndroidで利用可能な UXPin Mirrorを使うことができます。また、ブラウザでプロトタイプをプレビューして、スマートフォン、タブレット、デスクトップ、スマート TV などでテストするのもいいでしょう。

UXPinによるクロスプラットフォームプロトタイプの構築

UXPin には、Webや、iPhone、Apple Watch、Apple TVを含む iOS、Android用のキャンバスが用意されており、各デバイスに合わせたレイアウトを作成することができ、プラットフォームの画面幅に合わせて、カスタムキャンバスサイズを使うこともできます。

UXPin のデザインシステムがあれば、チームの連携とUIの一貫性を保つために、クロスプラットフォームのコンポーネントライブラリを作成したり組織全体で共有したりできます。説明文を使って各プラットフォームのドキュメントを含め権限を設定して、デザインシステムへの不正な変更を防ぎましょう。

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