【デザイナー向け】 部門横断型 連携 ガイド

【デザイナー向け】 部門横断型 連携 ガイド

UXデザイナーは、ビジネスゴールやデザインの調整、プロセスの最適化、ユーザーのニーズに合った製品をつくることが求められます。そのためには、チームや部門、ステークホルダーといかに効率的に連携できるかが肝心です。

効率的に連携できることで、デザイナーのネットワーキングスキルが向上し、優れたUX(ユーザーエクスペリエンス)が実現できることから、組織でのUXの重要性が明確になります。

UXPinでインタラクティブで高度なプロトタイプを作成して、製品開発プロセスの部門横断的なコラボレーションの効率化と連携を強化しましょう。

また、UXPinで作った高忠実度なプロトタイプをチームで共有し、1つのツールだけでデザインハンドオフを行うことができます。

機能やプランに関しての詳細は、こちらのページをご覧ください

UXデザイナー向け「 部門横断型 連携 」の重要性

製品開発がますます複雑化するなかで、一貫性のあるユーザー中心の体験を提供するには、UXデザイナーと組織、チームの連携が鍵になります。

また、連携がうまく取れることによって、デザインをビジネス目標の整合、プロセスの効率化、ユーザーのニーズや期待に応えることができる “良い製品” につながります。

組織内の「効果的」な連携における目標と利点:

  • 製品開発の加速:上手く連携しているチームは業務効率化、市場投入までの時間短縮、ユーザーの要求に対する応答性の向上が実現する。
  • イノベーションの強化:多様な視点によって創造性を生み、革新的なソリューションにつながる。
  • より良い意思決定:複数のステークホルダーからの意見を聞くことで、より良い結果を出すことができる。デザイン上での問題の削減、手戻り防止につながる。
  • より高い適応性:ユーザーのニーズや市場環境の変化に効果的に対応し、製品の一貫性と競争力を維持することができる。
  • 従業員のエンゲージメントの向上:連携によって当事者意識や仲間意識、仕事への満足感が育まれ、生産性の向上や離職率の低減につながる。

組織構造が 部門横断型 連携に与える影響

組織構造が 部門横断型 連携に与える影響

以下で、典型的な4つのUXチームの構造部門横断型 連携における影響です:

  1. 一元型:他のチームと接する機会が少なく、サイロ化に繋がる可能性がある。デザイナーが各プロジェクトや部門固有の要件制約を理解しづらくなることがある。
  2. 組込型::デザイナーが特定のプロジェクトや部署に集中しすぎるあまり、組織のより大きなデザイン目標一貫性が見失われる可能性がある。
  3. 分散型:デザインチームが組織内に分散してる場合、作業調整やデザインの一貫性の維持がしにくい。潜在的なズレや矛盾を引き起こす可能性がある。
  4. 契約型:(派遣などの)契約によって雇われているデザイナーだと、組織内のリソース、知識、コミュニケーションチャネルに同じレベルでアクセスできない場合がある。社内チームやステークホルダーとの効果的な連携がしづらい。

デザイナーの連携相手とは?

組織の構造が機能横断型連携に与える影響 - デザイナーの連携相手

成果を上げてイノベーションを促進させるには、UXデザイナーは組織のさまざまなステークホルダーとの連携が必要です。

そのうえ、効果的な連携を行うために製品開発プロセスにおける各役割の貢献度を理解することが不可欠です。

UXデザイナーの主な連携相手は以下の通りです:

  • プロダクトマネージャー:デザイン目標を製品戦略、優先順位、ビジネス全体の目標と整合させる。
  • デベロッパー:技術的な制約や可能性を考慮しながら、デザイン実装が正確かつ効率的であるよう緊密に連携する。
  • マーケティング部門:ユーザーデータを充実させ、ターゲットを絞ったインパクトのあるマーケティングキャンペーンを作成するために、連携してユーザーリサーチ、ペルソナ、ユーザージャーニーを行う。
  • セールス部門:顧客のニーズ、好み、ペインポイントに関する貴重なフィードバックとインサイトを集め、デザインの意思決定に活かす。
  • カスタマーサポート部門:ユーザーとのやりとりを活かして問題に対処し、製品体験の向上に使えるフィードバックを集める。
  • QA(品質保証)部門:製品発売前に、デザインがユーザビリティ、アクセシビリティ、性能の基準を満たしているか確認する。
  • 幹部ステークホルダー:デザインの目標、進捗、結果を伝えることで組織の意思決定者の賛同と支持を得る。

 部門横断型 連携におけるDesignOpsの影響

部門横断型 連携におけるDesignOpsの影響

DesignOps(デサインオペレーション)とは、組織のデザインプロセスとワークフローを効率化する戦略的アプローチであり、デザインチーム、ステークホルダー、その他の部門間のリソース、ツール、コミュニケーションを最適化します。

DesignOpsを導入することで、組織では創造性、革新性、効率性をサポートできる連携環境が育まれることから、デザインチームは高品質でユーザー中心の製品を確実に提供できるようになります。

DesignOpsによるコミュニケーションとチームワークの向上

DesignOpsは、連携のための明確なチャンネル確立や期待値の設定、役割と責任を明確にすることによって、コミュニケーションとチームワークを促す重要な役割します。

DesignOpsの目的としては、プロセスの標準化、効果的なコラボレーションのためのツールの提供、デザイン目標とビジネス目標の整合、そしてデザイナー、デベロッパー、ステークホルダー間のギャップを埋めることです。

これらによって、部門横断チームが円滑に連携できるようになり、より良い意思決定、製品の品質向上、イノベーションの拡大につながります。

DesignOpsによる連携の促進

DesignOpsを効果的に実行するには、組織はまず現在のデザインプロセスを評価して非効率な部分を特定し、連携のための明確な目標を設定しないといけません。

次に、効果的な連携をサポートするのに必要なツール、プロセス、コミュニケーションチャネルをまとめた計画を作成します。

ここには、チームワークと連携を促すための定期的な機能横断的会議、デザインレビュー、ワークショップなどが含まれます。

さらに、組織はプロジェクトのタイムライン、製品品質、従業員満足度などのKPI(主要業績評価指標)の追跡によって、DesignOps 導入がうまくいっているかをモニタリングする必要があります。

DesignOpsのアプローチを継続的に改良・調整することで、組織は製品の成功を促すコラボレーション文化を築くことができるのです。

部門横断チームにとってのデザインシステムの役割

部門横断チームにとってのデザインシステムの役割

デザインシステムで連携を効率化する方法

デザインシステムは、一元化された、包括的で一貫性のあるガイドライン、コンポーネント、パターンのセットを提供することで、  部門横断型 チームの連携が効率化されます。

また、デザイン言語を共有することで、デザイナー、デベロッパー、その他のチームメンバーが一体となって効率的に作業することができます。

これによって、意思疎通の行き違いがなくなり、反復作業も減らすことができます。

また、デザインシステムは製品やプラットフォーム間で一貫したUXを提供し、統一されたブランドアイデンティティを構築します。

デザインシステムを活用することで、チームはブレーンストーミング、イノベーション、問題解決に集中することができ、より良い成果とUXをもたらすことにつながります。

組織内のデザインシステムの確立と維持

デザインシステムを構築する際には、機能横断的なチームの参加が非常に重要です。

このような連携のアプローチにより、デザインシステムは全ステークホルダーのニーズを確実に満たし、ビジネス目標に沿うことができます。

まずは既存のコンポーネント、パターン、ガイドラインをドキュメント化することから始め、デザイナー、デベロッパー、その他のチームメンバーから意見を聞きながら、反復的なプロセスで改良していくのがいきましょう。

デザインシステムを導入したら、その効果を継続的に評価し、フィードバックを取り入れ、組織の進化するニーズに適応させることで、最新かつ適切な状態を維持することが非常に重要です。

メンテナンスと定期的なアップデートを優先することで、デザインシステムは部門横断型チームの連携に対応し、製品を成功に導く貴重な資産であり続けることができるのです。

デザインプロセスの様々な段階での連携

デザインプロセスの様々な段階での連携 - 機能横断型コラボレーション

研究・発見

研究・発見」の段階では、UXデザイナーはステークホルダーや専門家と連携し、プロジェクトに関する重要な情報を集めないといけません。

この連携によって、ユーザーニーズ、ビジネス要件、業界トレンドに関する貴重なインサイトが得ることができます。

また、ユーザーや他のチームと関わることによって、デザイナーは問題点、改善の機会、解決策の可能性を見出すことができます。

オープンなコミュニケーションを育み、多様な視点を積極的に取り入れることで、デザイナーはデザインプロセスを通じて、情報に基づいた意思決定を行うための強固な基盤を築くことができるのです。

デザインとプロトタイプ段階

デザインとプロトタイプ」の段階においてまとまりのある機能的な製品を作るには、UXデザイナー、デベロッパー、その他のデザインチーム間の効果的な連携が不可欠です。

共に作業することによって、チームは技術的な制約や実現可能性を考慮しながら、ビジネス目標やマーケティング戦略に沿ったデザインコンセプトを実現することができます。開かれたコミュニケーションチャネル、定期的なデザインレビュー、共有ツールによってスムーズな連携ができるようになることから、チームはデザインアイデアの反復、潜在的な問題への対処、全体的な UXの改良ができるのです。

ユーザーテストと検証

最終製品が確実にユーザーのニーズと期待に応えるようにするには、「ユーザーテスト・検証」の段階が非常に重要です。この段階でユーザー、テスター、プロダクトマネージャーと連携することで、UXデザイナーは必要なフィードバックを集め、改善のための領域を特定することができます。

ステークホルダーと積極的に関わることで、デザイナーはフィードバックをプロトタイプに反映させ、修正の優先順位をつけ、データに基づいたデザインの意思決定を行うことができます。このような協力的なアプローチにより、最終的にはユーザーとビジネスの目標に沿った、よりユーザー中心の成功する製品を生み出すことができるのです。

デザインハンドオフとスムーズな連携

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効果的なデザインハンドオフの重要性

デザイン段階から開発段階へのスムーズな移行を実現するには、効果的なデザインハンドオフが不可欠です。ハンドオフがうまく行われることによって、意思疎通のすれ違いが最小限に抑えられ、プロジェクトの遅延が減り、不要な手戻りを防ぐことができます。

デザイン仕様を明確に理解することで、UXデザイナーとデベロッパーはより効率的に連携でき、ユーザーのニーズを満たし、ビジネス目標に沿ったより質の高い製品を生み出すことができるのです。

ハンドオフを成功させるためのベストプラクティス

デザインハンドオフを成功させるために、デザイナーとデベロッパーは連絡と連携を促すベストプラクティスを採用すべきです。

デザインコラボレーションプラットフォームバージョン管理システムなどのツールやテクノロジーを活用することで、ハンドオフプロセスが効率化され、エラーの可能性を下げるといいでしょう。

さらに、カラーパレット、タイポグラフィ、レスポンシブレイアウトなど、デザイン仕様に関する明確なドキュメントとガイドラインがあれば、デベロッパーは意図したデザインを正確に理解して実装できるようになります。

このようなベストプラクティスに従うことで、チームはハンドオフプロセスの全体的な効率と効果を大幅に上げることができるのです。

デザイナーとデベロッパーの強固な関係を築く

製品開発プロセスにおいて、連携をうまくいかせるには、デザイナーとデベロッパーの良好な関係構築が不可欠です。

オープンなコミュニケーション、相互尊重、共感を育むことで、デザイナーとデベロッパーは互いの視点、制約、目標をより理解することができるでしょう。

また、定期的なミーティング、意思決定の共有、共同での問題解決は、チームメンバー間の信頼と親密さを築き、よりまとまりのあるいい製品に繋がります。

このような関係に投資することで、組織で 部門横断型 の連携を促す環境が作られ、最終的にユーザーとビジネスの成果を上げることができるのです。

効果的な 部門横断型 チームのためのヒント

効果的な 部門横断型 チームのためのヒント
    • チームメンバーとの信頼関係構築:チーム構築の活動に参加し、各メンバーの役割、強み、課題を理解するよう努め、協力的な環境を育みましょう。
    • オープンなコミュニケーションとフィードバックを促す:最新情報を共有や、課題についての話し合い、および建設的なフィードバックの提供のためにチームメンバーとの定期的なミーティングやタッチポイントを設けることで、透明性と継続的な改善という文化を育みましょう。
    • コラボレーションツールやソフトを活用する:Trello、Slack、UXPin のコメント機能などのプロジェクト管理、コミュニケーション、デザインコラボレーションツールを活用して、ワークフローの効率化、コミュニケーションの向上、誰もが関連するUXリソースへの自由なアクセスを実現しましょう。
    • 連携力を継続的に高める:連携、連絡、チームワークに焦点を当てたワークショップ、ウェビナー、会議に参加し、多様なチームと効果的に仕事をして、多様なワークスタイルに適応する能力を高めましょう。
    • UXとユーザーを提唱する:ユーザーリサーチの結果、インサイト、成功事例をチームやステークホルダーと共有し、ユーザー中心のデザインの重要性に対する認識を高め、ビジネス目標達成におけるUXの価値を実証しましょう。

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