エンジニアリング の KPI(主要業績評価指標)

エンジニアリング の KPI(主要業績評価指標)

エンジニアリングにおける KPI(主要業績評価指標)は、開発プロセス、プロジェクト、およびチームのパフォーマンスと有効性を評価するのに使用される重要な指標です。この指標に細心の注意を払うことで、エンジニアリングチームは自分たちのパフォーマンスの評価や改善すべき領域の特定、ユーザーニーズとビジネス目標を満たす強固でスケーラブルかつ安全な製品の提供ができます。  

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エンジニアリング KPI とは

  エンジニアリングにおける KPI とは、エンジニアリングプロセス、プロジェクト、チーム、または組織の有効性、効率性、および業績を測るのに使用される具体的な指標です。  

ソフトウェアエンジニアリング KPI で、エンジニアリング業務の様々な側面に関する貴重なインサイトを得られ、目標に向けた進捗の評価やボトルネックの特定、意思決定の合理化、データ駆動型の意思決定ができるようになります。また、このような KPI は、特定のビジネス目標やソフトウェア開発の目的によって異なります。

業績指標を追跡する必要がある理由

  エンジニアリングの指標の追跡は、以下のように進捗状況の評価、改善領域の特定、情報に基づく意思決定、説明責任の推進、リソース配分の最適化、目標の設定、価値の実証、組織内の継続的改善の推進にとって極めて重要です。

  • 進捗の測定: 業績指標は、特定の目標や目的に対する進捗を測るための定量的なデータを提供する。その指標を追跡しないと、正しい方向に進んでいるのか、調整が必要なのかの評価が大変になる。
  • 改善領域の特定: 業績指標を定期的に監視することで、プロセス、プロジェクト、チーム内の非効率、ボトルネック、パフォーマンス不足の領域を特定できる。このインサイトによって、全体的なパフォーマンスを上げるための是正措置を講じたり、改善を実施したりすることができる。
  • 情報に基づいた意思決定: 業績指標は、データ主導の意思決定を行うための基礎となり、オペレーションのさまざまな側面に関する正確で最新の情報があれば、リソース配分、プロセスの最適化、戦略的計画について、情報に基づいた選択ができる。
  • 説明責任の推進: 業績指標を追跡することで、チームや組織内に説明責任が生まれる。自身の業績が測定され、特定のベンチマークに照らして評価されていることを個人が把握していれば、卓越性を求めて努力し、自分の責任を主体的に果たす可能性が高まる。
  • リソース配分の最適化: 業績指標で、人員、時間、予算などのリソースをより効果的に配分できるようになり、パフォーマンスの高いエリアと改善が必要なエリアを特定することで、リソースを最も必要な場所に再配分し、効率性と生産性を最大化することができる。
  • 目標の設定と調整: 業績指標は、現実的で達成可能な目標の設定に役立つフィードバックをもたらす。過去のデータと現在の業績の傾向を分析することで、大変だが達成可能な目標を設定することができる。さらに、指標の追跡によって、状況の変化や新たな優先事項の出現に応じた目標の調整ができる。
  • 価値と ROI の実証:業績指標によって、イニシアチブ、プロジェクト、またはプロセスの価値と ROI(投資収益率)を実証することができる。コスト削減、生産性の伸び、品質の改善など、測定可能な結果があれば、今後の取り組みに対する支援や資金提供を求める際の説得力が高まる。
  • 継続的な改善の促進: 業績指標を追跡することで、組織内に継続的な改善の文化が育まれる(DevOps プロセスで知られている)。データの定期的な見直しや分析で、チームはイノベーション、実験、最適化の機会を特定でき、それによって、業績と競争力の継続的な強化が推進される。

エンジニアリング KPI 設定の責任者

  エンジニアリングの KPI(主要業績評価指標)の設定には、通常は組織内のさまざまなステークホルダーの協力が必要です。KPI 設定の正確な責任は組織の構造や文化によって違うかもしれませんが、重要な役割には、以下のようにエンジニアリング リーダー、エンジニアリング マネージャー、プロジェクト管理チーム、または指導的立場にあるその他のチーム メンバーが関与する場合が多いです。

  • エンジニアリングマネージャーまたはディレクター: エンジニアリングマネージャーまたはディレクターは、多くの場合、組織の戦略目標に沿った包括的なエンジニアリング KPI の設定を担当する。彼らは、エンジニアリング部門の目標、リソース、および能力を総合的に理解していることから、業績の向上や全体的なビジネス目標のサポートをする KPI の設定に十分適した立場にある。
  • プロジェクトマネージャー:プロジェクトマネジャーは、個々のエンジニアリングプロジェクトに合わせたプロジェクト固有の KPI を設定する上で重要な役割を果たす。ステークホルダーと協力してプロジェクトの目標、スコープ、成功基準を定め、それをプロジェクトの進捗と業績を追跡する測定可能な KPI に変換する。そして、KPI が現実的で達成可能であり、プロジェクトのタイムラインと予算に沿ったものであることを確認する。
  • エンジニアリングリーダー:エンジニアリングチームのリーダーは、チームレベルでの KPI 設定の責任を担う。チームと密接に協力し、部門全体およびプロジェクトの目標に貢献する重要な重点分野、業績指標、目標を特定する。そして、KPI がチームの責任、スキルセット、優先事項に関連していることを確認する。
  • オペレーションマネージャー:オペレーションマネジャーは、エンジニアリング業務における業務効率、リソース利用、およびプロセスの最適化に関連する KPI の設定において重要な役割を果たす。サイクルタイム、スループット、リソース効率などの業績指標を追跡する KPI を設定することにより、ワークフローの効率化、コスト削減、生産性向上の機会を特定する。
  • エグゼクティブリーダーシップ又はマネジメントチーム: 最高経営責任者(CEO)、最高執行責任者(COO)、その他の上級管理職などの経営幹部は、組織 全体のハイレベルの戦略的 KPI を設定する監督的役割を果たす。彼らは、エンジニアリング KPI がより広範な事業目標と整合し、会社の長期的な成功に貢献することを確実にするために、指導、指示、監督を行う。

エンジニアリング KPI を追跡すべきところ

エンジニアリングの KPI(主要業績評価指標)を追跡するには、関連する指標のモニタリング、分析、可視化ができる効果的なシステムが必要です。

エンジニアリングにおける KPI の追跡に使われるツールには、一般的に「KPIダッシュボード」と「スコアカード」の2つがあります。

KPI ダッシュボード

KPI ダッシュボードは、KPI を視覚的に表したものです。これは、エンジニアリングの業績のさまざまな側面に関するリアルタイムまたはほぼリアルタイムのインサイトを提供し、それによってステークホルダーは進捗状況の監視や、傾向の特定、データ駆動型の意思決定を行うことができます。

KPIダッシュボードの利点

  • 集中モニタリング: KPI ダッシュボードは、業績のデータをアクセス可能な 1 つの場所に集中管理し、それによってステークホルダーはエンジニアリング KPI を効率的に監視できるようになる。
  • データ主導の意思決定:ダッシュボードは、リアルタイムのインサイトと実用的な情報を提供することで、データ主導の意思決定を促す。
  • 透明性と説明責任: KPI データを関連するステークホルダーに見えるようにすることで、エンジニアリングチームや組織内の透明性と説明責任を促す。
  • パフォーマンスの追跡: ダッシュボードで、エンジニアリング業績指標の継続的な追跡と分析ができることから、タイムリーな介入と改善が実現する。
  • 連絡と連携: ダッシュボードはコミュニケーションツールとして機能することから、さまざまな部門やチーム間の連携や調整が促進される。

スコアカード

  スコアカードとは、限られた主要な指標を目立つように、また簡単にアクセスできるように表示する物理的またはデジタル表示のことであり、リアルタイムでの業績を追跡するのによく使われます。

スコアカードの利点

  • 即時フィードバック: スコアカードは、業績に関する即時フィードバックを提供するため、目標や基準からの逸脱に迅速に対応できる。
  • モチベーションとエンゲージメント: 目に見えるスコアカードにより、業績目標の達成やそれを上回るという危機感やモチベーションが従業員の中で上がる。
  • 業務意識: スコアカードは、従業員に現在の業績レベルと優先事項を知らせることで、彼らの業務意識が上がる。
  • 目標との整合: スコアカードが成功の原動力となる重要な指標を強調することで、現場の従業員と組織の目標や目的が一致する。
  • 継続的改善: スコアカードで透明性、説明責任、業績結果への集中が促進されることにより、継続的改善の文化が支援される。

  KPI ダッシュボードとスコアカードはどちらも、エンジニアリング KPI の追跡や貴重なインサイトの提供、組織のさまざまなレベルでの意思決定の促進の上で重要な役割を果たし、両者の選択は、データの性質、ステークホルダーの好み、監視環境の特定の要件などの要因で変わってきます。

エンジニアリング KPI の例

以下に挙げる KPI は、ソフトウェアエンジニアリングチームとプロセスの業績や有効性に関するインサイトを提供し、製品開発チームが特徴、機能、および全体的なユーザー体験を最適化するための指針となります。

市場投入までの時間

  •   アイデア出しから製品発売までの時間: 新機能を開発し、投入するまでの期間を測る。

製品の性能と信頼性

  • 稼働時間と可用性: デジタル製品が稼働し、ユーザーがアクセスできる時間の割合を測定する。
  • 読み込み時間:製品またはそのコンポーネントが読み込まれるまでの時間を追跡することで、最適な UX(ユーザーエクスペリエンス)を確保する。
  • エラー率: 製品とのインタラクション中にユーザーが遭遇するエラーの頻度を監視する。
  • エラー解決時間:監視ツールまたはユーザーから報告されたエラーを特定し、解決するのにかかる時間を測る。
  • システムのダウンタイム: 高い可用性と信頼性を目指し、バックエンドシステムが利用できない、または操作できない時間を追跡する。
  • 負荷テストの結果: シミュレートされた負荷条件下で、バックエンドシステムのパフォーマンスとスケーラビリティを評価する。
  • キャパシティプランニング: 利用パターンと成長予測に基づき、将来のリソース配分とキャパシティのニーズを予測する。

製品開発効率

  • アジャイル指標(例:スプリントバーンダウン): アジャイル手法を使う開発チームの進捗と効率を追跡する。
  • 変更の失敗率: システム、プロセス、または製品内で実施された変更の成功を評価する。インシデント、欠陥、業務の中断を引き起こすなど、結果として失敗に終わった変更の割合を測る。
  • バグや問題を解決する時間: ユーザーから報告された、あるいはテストを通じて検出されたバグや問題の数を特定し、解決するのに要した時間を測る。
  • 機能実装時間:フロントエンドの新機能や UX の強化を実装するのにかかる時間を測る。
  • スプリントベロシティ: 各スプリントまたはイテレーション内でフロントエンド開発チームが完了した作業量を追跡する。
  • リリース・バーンダウン: リリースやスプリント内のタスクやユーザーストーリーの完了状況の追跡に使われるチャートツール。これで時間の経過とともにどれだけの作業が残っているのか、チームがリリースやスプリントの目標達成のために順調に進んでいるのかを可視化できる。
  • バグ修正時間:QAまたはユーザーから報告されたフロントエンドのバグを特定し、解決するのにかかった時間を測る。
  • デプロイメントの頻度: 本番環境またはステージング環境へのフロントエンドのデプロイ頻度を追跡し、開発とリリースのケイデンス(歩調)を示す。

顧客満足度

  • NPS(ネットプロモータースコア): アンケート調査を通じて、ユーザーの満足度や、その製品を他の人に薦める可能性を測る。
  • CAST(顧客満足度)スコア: カスタマーサポートとのやり取りや、やり取り後のアンケートを通じて集められたフィードバックに基づき、ユーザーの満足度を追跡する。

デザイン一貫性スコア

  • さまざま製品や機能間で維持されているデザイン要素、スタイル、パターンの一貫性の程度を評価する。
  • 確立されたデザインシステム標準からの逸脱を特定するために、自動化ツールまたは手動レビューによって評価される。

コンポーネントのリユース率

  • 複数のプロジェクトや機能で再利用されるデザインシステムコンポーネントの割合を追跡する。
  • コンポーネントの再利用を促進し、冗長なデザイン作業を削減するデザインシステムの効率を示す。

コードクオリティ

  • コードレビューフィードバック時間:プルリクエストやコードレビューのフィードバックにかかる時間を測る。
  • コードカバレッジ: 自動テストによってカバーされるコードの割合を追跡することで、フロントエンド機能の包括的なテストを保証する。
  • コードの保全性: 循環的複雑度や保守容易性指数などの指標を使って、フロントエンドのコードベースの保全性を評価する。
  • 静的コード解析違反: 静的コード解析ツールによって特定された違反の数を監視することで、潜在的なコード品質の問題を示す。
  • 技術的負債:保全性とスケーラビリティに影響を与える可能性がある、バックエンド コードベースの技術的負債の蓄積を監視する。

パフォーマンスの最適化

  • ページ読み込み時間:Web ページがユーザーのブラウザに読み込まれるまでの時間を測ることで、読み込み時間を短縮するための最適化を行う。
  • インタラクティブになるまでの時間(TTI): Web ページがインタラクティブになり、ユーザーの入力に反応するようになるまでの時間を追跡する。
  • パフォーマンス予算の遵守: JavaScript のファイルサイズ、画像圧縮、ネットワークリクエストなど、フロントエンド資産の事前確定されたパフォーマンス予算の遵守を保証する。
  • サービス応答時間:バックエンドサービスがリクエストに応答するまでの時間を測ることで、応答時間を短縮するために最適化する。
  • スループット: 単位時間当たりにバックエンドサービスが処理するリクエスト数を追跡することで、スケーラビリティとパフォーマンスを保証する。

アクセシビリティの遵守

  • アクセシビリティ監査の結果: フロントエンドのコードと UI(ユーザーインターフェース)のアクセシビリティ基準(WCAGなど)への準拠を評価する。
  • キーボードナビゲーションサポート: フロントエンドのインターフェースがキーボード入力で完全にナビゲートできるようにすることで、ユーザーのアクセシビリティを向上させる。

ステークホルダーの満足度

  • ステークホルダーからのフィードバック:プロダクトオーナー、デザイナー、その他のステークホルダーから、フロントエンドの成果物の品質、ユーザビリティ、パフォーマンスに関するフィードバックを集める。
  • 要件との整合: バックエンドの実装が、ステークホルダーによって指定された機能要件および非機能要件と密接に整合していることを確認する。

セキュリティとコンプライアンス

  • 脆弱性パッチ適用時間:バックエンドシステムやライブラリのセキュリティ脆弱性のパッチ適用に要した時間を測る。
  • コンプライアンスの遵守データプライバシーやセキュリティに関する業界標準および規制(GDPR:EU一般データ保護規則、HIPAA:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律 など)の遵守を確保する。
  • セキュリティ監査結果: バックエンドシステムに対して実施されたセキュリティ監査と侵入テストの結果を評価する。

Q&A

Q. エンジニアリングリードの KPI とは?

A. エンジニアリングリードは、エンジニアリングチームの監督やプロジェクトの管理、組織内の技術革新の推進という重要な役割を担っており、エンジニアリングリードの KPI は、チームの統率、プロジェクトの遂行、技術的目標の達成の上での有効性を測ることに大体は重点が置かれます。以下で、エンジニアリングリードの一般的な KPI を見てみましょう:

  • チームのパフォーマンス:
    • チームの生産性: 開発した機能の数、書いたコードの行数、一定時間内に完了したタスクの数など、エンジニアリングチームのアウトプットやスループットを測る。
    • チームの効率性: サイクルタイム、リードタイム、スループット効率などの指標を含め、エンジニアリングチームのプロセスとワークフローの効率を評価する。
    • チームの満足度: アンケート、フィードバック・セッション、定着率などを通じて、チームメンバーの満足度やエンゲージメント・レベルを測る。
  • プロジェクトの実施:
    • プロジェクトのタイムライン: 機能、リリース、プロジェクトフェーズのオンタイムデリバリーなど、プロジェクトのタイムラインとマイルストーン(中間目標地点)の遵守を追跡する。
    • プロジェクト予算管理: プロジェクトが予算の制約内で実施されるように、プロジェクト予算の活用とコスト管理策を監視する。
    • 成果物の品質: リリース後に報告された不具合やバグの数、顧客から報告された問題、品質基準の遵守状況など、エンジニアリング成果物の品質を測る。
  • 技術的リーダーシップ
    • 技術革新と技術的貢献: 新技術の導入、開発手法、プロセスの改善など、技術革新に対するエンジニアリングリードの貢献を評価する。
    • 技術指導と能力開発: チームメンバーに指導と指導を提供するエンジニアリングリーダーの有効性を評価し、技術的成長とスキル開発を促進する
    • 知識の共有と連携:エンジニアリングリーダーが、エンジニアリングチーム内および他部門との知識共有、連携、部門横断的コミュニケーションをどの程度促進しているかを評価する。
  • ステークホルダーの満足度
    • 顧客満足度: 調査、フィードバックチャネル、または  NPS(ネットプロモータースコア)を通じて、エンジニアリング成果物、製品、またはサービスに対する顧客の満足度を評価する。
    • 内部ステークホルダーの満足度: プロダクトマネージャー、マーケティングチーム、経営幹部など、社内のステークホルダーの、エンジニアリングリードの業績と貢献に対する満足度を評価する。
  • リスク管理
    • リスクの軽減: 技術的リスク、リソースの制約、依存関係など、エンジニアリングプロジェクトに関連するリスクの特定、評価、軽減を追跡する。
    • 課題解決: エスカレーション、危機的事例、またはプロジェクトの障害への対応をなど、エンジニアリングリードによる課題解決の有効性と適時性を測る。
  • リーダーシップの有効性
    • 従業員との関わり:エンジニアリングチーム内の従業員のエンゲージメントレベル、仕事への満足度、定着率を監視する。
    • リーダーシップ開発: 研修プログラム、コーチング、サクセッションプランニングなど、リーダーシップ開発イニシアティブへのエンジニアリングリーダーの投資を評価する。
  • オペレーショナル・エクセレンス
    • プロセス改善: エンジニアリング組織内でのプロセス改善とベストプラクティスの実施を測ることで、効率、品質、イノベーションの向上につながる。
    • リソースの活用: 生産性を最大化し、無駄を最小化するために、人員、ツール、インフラをなどのエンジニアリングリソースの最適利用を評価する。
  • ビジネスへの影響
    • ビジネス目標との整合: エンジニアリングイニシアチブとプロジェクトが、より広範な事業目標とどの程度整合し、組織の戦略的優先事項に貢献しているかを評価する。
    • ROI(投資利益率): エンジニアリング・プロジェクトやイニシアチブの ROI を、収益創出、収益性、コスト削減、市場シェア拡大、競争優位性などの観点から測る。
    • エンジニアリングイニシアティブによるコスト削減: プロセスの改善、効率性の向上、リソースの最適化など、エンジニアリングイニシアティブから生じるコスト削減は、全体的な収益性につながる。

  このような KPI は、エンジニアリングリードの業績を評価や、組織の目標、優れた技術、効果的なリーダーシップの実践との整合性の確保のための総合的なフレームワークを提供します。

Q. エンジニアリングディレクターの KPI とは?

A. エンジニアリングディレクターの KPI は、エンジニアリング部門の統率、戦略的イニシアチブの推進、組織目標の達成の上での有効性を評価することに重点が置かれています。

チームのパフォーマンスと生産性

  • チーム全体の生産性: 指定された期間内に完了したプロジェクト、開発された機能、または納品された製品の観点から、エンジニアリング部門の全体的なアウトプットと効率を測る。
  • リソースの活用: 生産性と効率を最大化するために、人員、設備、予算配分などのエンジニアリングリソースの最適利用を評価する。
  • 従業員の満足度と定着率:リーダーシップの有効性とチームの士気の指標として、エンジニアリング部門内の従業員満足度、エンゲージメント、定着率を監視する。

プロジェクトのデリバリと実行

  • プロジェクトのタイムラインとマイルストーン:エンジニアリング・ロジェクトの納期厳守、プロジェクト・スケジュールの遵守、プロジェクトマイルストーンの達成状況を追跡する。
  • 予算管理: コスト管理策、予算の活用、財務目標の遵守などのプロジェクト予算の管理を評価する。
  • 成果物の品質: 欠陥率、顧客満足度、品質基準への準拠などの指標を通じて、エンジニアリング成果物、製品、サービスの品質を測る。

戦略的リーダーシップとイノベーション

  • 技術革新とソートリーダーシップ:技術革新、新技術の導入、業界内のソートリーダーシップに対するエンジニアリングディレクターの貢献を評価する。
  • 戦略的計画と実行:エンジニアリング部門および組織全体の長期的な成長と競争力を推進するための戦略計画、イニシアチブ、ロードマップの策定と実行を評価する。
  • R&D 投資とインパクト: R&D(研究開発)活動への投資と、R&D イニシアチブの製品革新、差別化、市場でのリーダーシップへの影響を測る。

ステークホルダーの参画と満足度

  • 顧客満足度: 調査、フィードバックチャネル、または NPS を通じて、エンジニアリング成果物、製品、またはサービスに対する顧客の満足度を評価する。
  • 社内ステークホルダーの満足度: 経営幹部、製品管理、営業、マーケティングチームなど、社内のステークホルダーの、エンジニアリング部門のパフォーマンスと貢献に対する満足度を評価する。

オペレーショナル・エクセレンス

  • プロセスの最適化と効率化: 生産性の向上、コスト削減、ワークフローの効率化を図るため、エンジニアリング部門におけるプロセス改善、ベストプラクティス、業務効率の導入を測る。
  • リスク管理と軽減: エンジニアリングプロジェクト、業務、戦略的イニシアティブに関連するリスクの特定、評価、軽減を追跡する。

人材開発とリーダーシップ効果

  • リーダーシップ開発と後継者計画:エンジニアリング部門内のリーダーシップ開発プログラム、メンターシップイニシアチブ、後継者育成計画の有効性を評価する。
  • 従業員の成長と能力開発: ディレクターのリーダーシップの下、エンジニアリングチームメンバーの専門的な成長、スキル開発、キャリアアップを監視する。

ビジネスの影響

  • ビジネス目標との整合: エンジニアリングイニシアチブ、プロジェクト、戦略と、より広範な事業目標および KPI との整合性を評価する。
  • ROI(投資利益率): エンジニアリング投資、プロジェクト、イニシアチブのROI を、収益創出、コスト削減、市場シェア拡大、競争優位性の観点から測る。

  このような KPI は、エンジニアリング部門の統率や戦略的イニシアチブの推進、イノベーションの促進、ビジネス成果の提供を行うエンジニアリングディレクターのパフォーマンスを評価するための総合的なフレームワークを提供します。

エンジニアリングデザイン部門の KPI

  エンジニアリングデザイン部門の KPI は、効率性、品質、革新性、顧客満足度を中心に大体展開されます。具体的な KPI については以下の記事で挙げられています: デザインチームの目標と達成するためのヒント【事例付き】  

データエンジニアリングにおける KPI とは

  データエンジニアリングにおける KPI は、データ関連のプロセス、システム、およびインフラストラクチャの有効性と効率性を測り、このような KPI で、組織はデータエンジニアリングの取り組みのパフォーマンスの評価や、ビジネス目標を達成していることの確認ができます。

KPI は、開発プロセス、プロジェクト、およびチームの効率性と有効性を評価するための重要な指標であり、その指標を熱心に監視することで、エンジニアリングチームは業績の測定や、強化すべき領域の特定、ビジネス目標に沿った、弾力性があり、スケーラブルで、ユーザー中心の製品を提供することができるのです。

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